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水虫の原因、白癬菌について紹介

水虫の原因となっているのは白癬菌と呼ばれる皮膚糸状菌というカビの一種です。
皮膚糸状菌によって起こる病気は白癬、黄癬、渦状癬に分類されていますが、日本においては現在のところ黄癬、渦状癬はありません。
また、欧米では白癬菌と皮膚糸状菌症は同じ意味で使用されているため、一般的に皮膚糸状菌といえば白癬菌のことになります。

もとは土の中に住んでいた白癬菌でしたが、進化することで人間の一番外側にある表皮部分の成分であるケラチンを栄養源として繁殖するようになりました。
ケラチンは体の様々な部分を形成している蛋白質の総称になります。
白癬を起こす皮膚糸状菌は世界に40種類以上あり、そのうちの10種類ほどが皮膚に感染することで水虫が引き起こされます。

白癬菌の住処は、皮膚の一番外側にある角層の部分です。
そこに住み着いた白癬菌は、栄養源である蛋白質を食べながら様々な成分を代謝するため、その成分へのアレルギー反応でかゆみなどの症状が出ます。
しかし水虫の場合は、水虫に感染している人と接触したからといってあっという間に感染するというわけではありません。
どのようにして水虫に感染するか知っておけば、特別科学的な方法を使わなくても防ぐことができます。

水虫の原因は、白癬菌と接したあと白癬菌にとって特に好ましい温かく湿った環境にあるときに活発になってかゆみなどの症状が出てきます。
温度26℃前後、湿度70%以上の環境を好むため、じめじめとして湿気が多くなる梅雨の季節や気温が上がり汗をかく暖かい季節に水虫の症状が悪化します。
靴を履いているため湿気がこもりやすい足に水虫が出来やすいのもこれが原因になっています。

しかし、白癬菌はすぐには感染せず最低24時間はかかるとされています。
そのため、もしも白癬菌と接触していたとしてもその日のうちに綺麗に洗い流せば水虫にならずに済みます。
疲れがたまって抵抗力が落ちていたりすると感染にかかる時間が短くなるため注意が必要です。
もし感染してしまった場合は皮膚科を受診して早めに科学的アプローチによる治療を目指しましょう。

水虫研究の歴史について

現在、水虫に悩まされている人は日本全国で約2100万人で、5人に一人が感染していると言われています。
40種類以上の皮膚糸状菌の中から、現在日本で感染する可能性のあるものが10種類ほどしかないとはいえ、実は水虫と人の戦いの歴史はずいぶん古いものになっています。

改めて水虫がなぜ「水虫」という名称になったのかご存知でしょうか。
その由来は江戸時代の日本にまで遡ります。
江戸時代の日本では水田で働く農民や川で洗濯をする女性が水虫に悩まされていました。
当時の人たちはそれを水が関係する何等かの正体不明な虫のせいで痒くなると考えて「水虫」という名前をつけました。
その当時から水虫の研究がされており、江戸時代の医学書「本朝医談」にも科学的な治療方法を研究した内容が記載されています。

水虫の患者は、日本人が靴を履くようになる明治時代から増え始めます。
そして昭和初期、軍隊が原因で水虫は爆発的な大流行を起こします。
下駄や草履で暮らしていた人も、軍隊では靴の着用が義務付けられており、一日中履いたまま訓練を行っていたため白癬菌にとって好都合な環境が増えていきました。

軍隊がなくなった後の昭和30年代に、今度はナイロン製の靴下が原因で再び大流行します。
高度成長期を迎えると共に子供から大人までナイロン製の靴下が流行し、男性用の靴下は95%がナイロン製になっていました。
当時のナイロン製の靴下は通気性が悪く、靴で密閉した上に通気性の悪い靴下を履くという水虫の原因を増やす結果になってしまいました。

現在は科学的な治療方法が確立されており、殺菌を行って白癬菌を取り除くことで治療することができます。
白癬菌に感染していても、していなくても、足を蒸らさないようにして毎日綺麗に洗い清潔にすることで水虫対策をすることができます。
また治療の際は、医師の指示に従い根気よく清潔を保つことと薬を使い続けることを意識しましょう。